インターネット

2026/8/19
67万8000人が受け取った「謝罪」ー国家に情報を預けるとはどういうことか
8月18日、フランス経済・財務省の会見室で、公共行動・公会計担当相のダヴィッド・アミエルはこう言った。「はい、私たちは謝罪します。フランス国民にとって、今回起きたことは耐え難いものだからです」。謝罪の対象は、税務当局のシステムから個人と事業者合わせて67万8000人分の情報が流出した事件だ。閣僚が国民に向かって頭を下げる、その一言に、いまフランスが抱えている問題の輪郭がすべて詰まっている。便利であ…

2026/8/17
誰が「本物」を保証するのか——税務データ流出とAI動物写真とジェットスキー大統領をつなぐもの
月曜の朝、67万8000人の郵便受けに、同じ文面の手紙が届き始める。差出人はフランス公的財政総局(DGFiP)。「あなたの税務データが、不正侵入によってアクセスされた可能性があります」——そう告げる通知だ。受け取った人の多くは、まず何が漏れたのか分からず、次に誰が責任を取るのか分からず、最後に、これが初めてなのか二度目なのかさえ分からないまま、手紙を握りしめることになる。

2026/8/16
娘のSNSを見張った父親と、憲法院に止められた大統領——デジタル空間で先に守るべきものは何か
2025年4月16日の夜、アルプ=マリティーム県カーニュ=シュル=メールに住むジョルジュ・ビレロは、娘のSnapchatを開いて凍りついたという。12歳の娘が複数の男性と危険なやり取りを交わしていた。母親を亡くしたばかりで精神的に弱っていた娘は、その翌日、自ら命を絶とうとした。かろうじて蘇生されたと報じられている。

2026/8/14
「初期設定は変更できます」の一文に、何が隠れているか
配信を見ながらチャットに一言書き込む。ゲーム実況にコメントを添える。そんな何気ない行為が、気づかないうちに巨大テック企業のAIモデルを育てる材料になっているとしたら、あなたはそれを「同意した」と言えるだろうか。

2026/8/13
「消えるか、生かされるか」――グーグルのAI要約に新聞社が突きつけた問い
「表示されるか、消えるかを選べる、と言われているようなものです。つまり、自らの死刑執行書に署名しろということです」。8月12日、フランス・アンフォの番組で『ラ・デペッシュ』のジャン=ニコラ・バイエ社長がそう語った。彼が問題にしているのは、グーグルが検索結果に表示するAI生成の要約機能だ。ユーザーが検索すると、記事へのリンクをクリックする前に、AIが質問への答えをまとめて見せてくれる。便利だ。だが便…